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暑熱対策は有効環境温度がカギ

暑熱対策は有効環境温度がカギ

いよいよ夏に突入。
みなさんの農場の暑熱対策はいかがでしょうか?そこで、暑熱対策の基本的な考え方を紹介します。
豚は人と同じ恒温動物で体温を一定温度に維持しようとします。
動物からの熱の損失には顕熱と潜熱があります。
顕熱は環境温度と皮膚温度の差によって失われる熱量です。
潜熱は糞尿の排泄や呼吸時の蒸発する水分が失われる熱量です。
夏季は環境温度が高く顕熱による熱の放散が少なくなり、体からの熱の排出は呼吸を早くして出そうとします。
「ハアハアした開口呼吸」、パンチング状態となるのはこのためです。
環境温度を下げることはクーラーなどの機械を使わないとできませんが、少しでも豚の感じる温度(有効環境温度)を下げてあげることがポイントです。
有効環境温度は気温、豚に当る風速、断熱状態、床の状態を加味した実際の豚が感じる体感温度となります。