トリインフルエンザを長年研究されていた元国立感染症研究所の先生のお話を聞く機会がありました。
高病原性トリインフルエンザ(H5N1)が発生した鶏舎周辺のハエを調査したところ、ハエの腸管からウイルス遺伝子(PCR)が高率に検出され、さらにウイルスまでも分離されたそうです。
ハエは一般的に病原体の機械的な伝播と考えられていましたが、このことから感染したニワトリがウイルスを排泄し、その糞便を食べたハエから分離されたのではないかと説明されていました。
これからの季節、豚舎内の清掃がしっかりしていないと秋バエが大量に発生してしまいますし、対策も後手後手だとなかなかうまく駆除できません。
野鳥の活動も活発になりますので、豚舎内への侵入防止もしっかりと対応しましょう。
農場は常日頃清掃を心がけ、エサこぼれの防止や豚房の汚れをなくしていくことが衛生対策の第一歩です。