先月、第4回合同集会(日本豚病研究会、日本養豚開業獣医師協会、日本豚病臨床研究会)が開催されました。
動衛研からはPRRSの現状と最新知見の発表があり、アジアで発生している高病原性PRRSの話題もありました。
2006年に中国で発生した高病原性PRRSは、200万頭以上が感染、40万頭以上が死亡した高致死率を示すことが特徴で、
瞬く間にロシア、ベトナムなどのアジア諸国に感染を拡大、昨年にはインドネシア、今年に入りインドとブータンで侵入が確認されたようです。
高病原性PRRSの実験感染を行った結果、致死性は再現されなかったが、特徴的な所見は再現されたようです。
しかし、混合感染が認められた場合、致死性が発現されたことから、
高病原性PRRSウイルスと他の疾病との混合感染が致死率を悪化させた原因であったようです。
これらのことからPRRSウイルスの侵入を防ぐための確実なバイオセキュリティーと他の疾病との複合感染を抑えることが重要なことがわかると思います。