梅雨明け以降、酷暑に悩まされて対応されていることと思います。
この時期の高温多湿の状態は、空気の持っている熱量が大きくなっているため、動物の体からの周辺の環境への熱の移行が少なくなってしまいます。
動物からの熱の損失には顕熱と潜熱がありますが、環境温度が高い時は顕熱による熱の移行はほとんどない状態となってしまいます。
そのかわり潜熱(開口呼吸をして熱を逃がそうとする)で対応することとなります。
空気の持つ熱量を単純に計算できるようにしたものを「空気の熱量指数」と呼び、ウインドレスのすべての著者の岩谷氏が考案したもので、温度と相対湿度を掛けて算出します。
環境温度も重要ですが、湿度が大きく影響していることが分かります。
このような理屈を理解しておくと対応策に幅が出てきます。
お盆を過ぎたころから環境が急激に変わります。
朝晩の急激な温度低下と湿度が下がることで熱量指数が低下し、豚の体調を崩しやすくします。